どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
*照れること
彼への思いに気付いてから2週間。
私と星野くんの距離は前より確実に近づいた。と、思う。
「星野くん、おはよう」
「はよ」
前は挨拶だけだったのが、
「宿題やって来た?」
「やってない、みせて」
ちょっと、こんな会話もするようになったり
たまに星野くんから話かけてくることもあったり。
それで、佐野くんと理沙がやってきて
星野くんの机を囲んで話すんだ。
まぁ、女子の視線が痛いこともあるけどね。
星野くんの席から離れて自分の席に座ると理沙は言った。