どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
「ねぇ、どう?遠足も終ってみて星野くん」
「どっ、どうって……?」
最近ではちょっと星野くんという単語に弱い。
好きだと気付いてしまってからは意識して
過剰に反応しちゃったりもする。
「気持ちはハッキリしたのかって事よ~
好きなの嫌いなの?どっち」
そんなギラギラした目で聞かなくても……。
「嫌いではないけど……」
「だーめ。ハッキリ答えて」
きっとこんなに聞いてくるってことは理沙ももう気付いてるんだろうなぁ。
「好き……です」
観念して小さな声で言うと、理沙はにっこり笑った。
「うん、だと思った
私協力するからっ!」