どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


「おーい、何やってんだよ2人して~」


終わるとさっそく私の所にやって来た佐野くん。

星野くんも後からやってきて


「うるせぇよ」

佐野くんにそう言う。

すると、今度は私の方に向き直り


「悪かった」

と謝った。


そんな事全然いいのにな。

むしろかばってくれたのが嬉しかったし。



「放課後は俺一人でやるから」


ふふっ、星野くん気にしすぎ。


「別に……」


私がそう言うと、きょとんとする星野くん。


「そういう迷惑のかけられ方は嫌いじゃない」


いつか星野くんが言ってくれた優しい言葉。







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