どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


覚えていてくれてるかな。


なんてにやっと星野くんを見ると


「ふっ、パクんなし」


彼は優しく笑った。


「つか、使い方違ーよ」


その笑顔が好き。

もっと見たい。


私も笑顔になって星野くんを見ていると


「何、なに~なんだよパクんなって

2人だけの合言葉みたいなのあんの?」


佐野くんは聞いてきた。


「そんなんねぇよ」


くすりと笑う私。

罰として行かなきゃいけない数学準備室は私にとって楽しみなことになった。





< 97 / 422 >

この作品をシェア

pagetop