アニキのトモダチは王子様
「おい、るぅ」
「照れるなよマコト。いいなぁ、兄弟仲良くて」
「でも井坂さんも、アニキのこと、好きでしょ?」
好きっていうか、アニキに対しては油断できる、って感じ。
気を許しているんだなぁ、って、わかる。
だからこそ、普段見ている井坂さんのイメージが、よそいきの、心を開いてないときなんだっていうのも。
……ああ、だから「人間不信」って、アニキが言ったんだ。
なんとなく、わかる。
それって、普通のことだとは思うけど。
私だって、初めて会う人にいきなり、アニキに見せるような顔、見せたりできないもん。
井坂さんを見ると。
なんだか、不思議な表情をしていた。
「……やっぱり、マコトの妹だなぁ」
「なにが?」
「こんなに素直に、人のこと好きっていえちゃうところがさ」
「かわいいだろ?」
ちょっと、アニキ。
そんなこと言われると、照れちゃうじゃない。
「井坂さんは、兄弟はいないんですか?」
なんとなく、弟さんとか妹さんとか、いそうな感じがするけど。
「俺は、兄弟とかいないから」
そうなんだ。ちょっと、意外。
「だからさ、るぅを妹がわりにって、言ったじゃんか」
え?
えええ?
「ちょっとアニキ、それどういうこと?」
妹?
「期間限定のお試し疑似妹。るぅに、それを頼もうと思ってさ」
「ええっ!アニキ、私そんなこと聞いてない!」
「おいマコト、それはいくらなんでも瑠海ちゃんも困ってるだろ」
「なんで。別に付き合えって言ってるわけじゃないんだからさ。お試し兄妹なら、別にいいだろ?」
よくない。
ぜんぜんよくないよぅ、アニキ。
だって、井坂さんはめちゃめちゃみんなに人気があるし。
ほかの人にそんな説明、通る気がしないし。
「照れるなよマコト。いいなぁ、兄弟仲良くて」
「でも井坂さんも、アニキのこと、好きでしょ?」
好きっていうか、アニキに対しては油断できる、って感じ。
気を許しているんだなぁ、って、わかる。
だからこそ、普段見ている井坂さんのイメージが、よそいきの、心を開いてないときなんだっていうのも。
……ああ、だから「人間不信」って、アニキが言ったんだ。
なんとなく、わかる。
それって、普通のことだとは思うけど。
私だって、初めて会う人にいきなり、アニキに見せるような顔、見せたりできないもん。
井坂さんを見ると。
なんだか、不思議な表情をしていた。
「……やっぱり、マコトの妹だなぁ」
「なにが?」
「こんなに素直に、人のこと好きっていえちゃうところがさ」
「かわいいだろ?」
ちょっと、アニキ。
そんなこと言われると、照れちゃうじゃない。
「井坂さんは、兄弟はいないんですか?」
なんとなく、弟さんとか妹さんとか、いそうな感じがするけど。
「俺は、兄弟とかいないから」
そうなんだ。ちょっと、意外。
「だからさ、るぅを妹がわりにって、言ったじゃんか」
え?
えええ?
「ちょっとアニキ、それどういうこと?」
妹?
「期間限定のお試し疑似妹。るぅに、それを頼もうと思ってさ」
「ええっ!アニキ、私そんなこと聞いてない!」
「おいマコト、それはいくらなんでも瑠海ちゃんも困ってるだろ」
「なんで。別に付き合えって言ってるわけじゃないんだからさ。お試し兄妹なら、別にいいだろ?」
よくない。
ぜんぜんよくないよぅ、アニキ。
だって、井坂さんはめちゃめちゃみんなに人気があるし。
ほかの人にそんな説明、通る気がしないし。