アニキのトモダチは王子様
「ケイ、るぅが妹だと、役不足か?」
「そんなことないけどさ。だいたいそんなの、瑠海ちゃんに迷惑だろ」
……え?
私が迷惑、っていうことは。
私が妹になることは、井坂さん自身はイヤじゃないのかな。
「井坂さんは、どうなんですか?」
「え?」
「井坂さんは、私が妹って、イヤじゃないんですか?」
あ。
聞いてから、気付く。
嫌も何も、井坂さんは、私のことなんて全然知らない。
「俺は、瑠海ちゃんは、マコトの妹だから、他の子よりはぜんぜんいいけど」
言いかけて、井坂さんがちょっとしまった、って顔をする。
「おいケイ、他よりましってどういう言い方だ」
「ごめん、つい言葉選びそこなった」
「まったく、なんでこんなやつが人気があるんだか」
「それは俺も同感だ」
「おまえが言うな、おまえが」
うわ。
なんだか、面白い。
アニキと井坂さんの掛け合いって、見てて飽きないなぁ。
「あ、私、注文してくるよ。アニキと井坂さん、何がいい?」
つい話に夢中になって、そういえばアニキと井坂さん、まだ注文に行ってない。
ていうか、座ってもいないし。
「ああ、いいよ。俺が行ってくる。ケイ、おまえ何にする?」
「俺はいつものチーズバーガーセット」
「わかった。座って待ってろ。るぅも」
「うん」
立ち上がりかけてたけど、私はアニキに甘えて、また座った。
向かいに、井坂さんが座る。
改めて見ると、やっぱり、かっこいいなぁ。
「瑠海ちゃん?」
「えと、いったいどうして、そんな話になったんですか?」
「なにが?」
「私が井坂さんの妹役って。何か理由があって、そんな話になったんでしょう?アニキ、理由もなくそんなこと言い出すはずないもん」
アニキが、私にアニキの友達を紹介してくれたのだって、実は今回が初めて。
だから、単に思い付きとか、悪ふざけとか、そんなことじゃないって気がする。
アニキにとって、井坂さんは大切な友達。
それはちょっと二人でいるところを見ただけで、わかる。
「そんなことないけどさ。だいたいそんなの、瑠海ちゃんに迷惑だろ」
……え?
私が迷惑、っていうことは。
私が妹になることは、井坂さん自身はイヤじゃないのかな。
「井坂さんは、どうなんですか?」
「え?」
「井坂さんは、私が妹って、イヤじゃないんですか?」
あ。
聞いてから、気付く。
嫌も何も、井坂さんは、私のことなんて全然知らない。
「俺は、瑠海ちゃんは、マコトの妹だから、他の子よりはぜんぜんいいけど」
言いかけて、井坂さんがちょっとしまった、って顔をする。
「おいケイ、他よりましってどういう言い方だ」
「ごめん、つい言葉選びそこなった」
「まったく、なんでこんなやつが人気があるんだか」
「それは俺も同感だ」
「おまえが言うな、おまえが」
うわ。
なんだか、面白い。
アニキと井坂さんの掛け合いって、見てて飽きないなぁ。
「あ、私、注文してくるよ。アニキと井坂さん、何がいい?」
つい話に夢中になって、そういえばアニキと井坂さん、まだ注文に行ってない。
ていうか、座ってもいないし。
「ああ、いいよ。俺が行ってくる。ケイ、おまえ何にする?」
「俺はいつものチーズバーガーセット」
「わかった。座って待ってろ。るぅも」
「うん」
立ち上がりかけてたけど、私はアニキに甘えて、また座った。
向かいに、井坂さんが座る。
改めて見ると、やっぱり、かっこいいなぁ。
「瑠海ちゃん?」
「えと、いったいどうして、そんな話になったんですか?」
「なにが?」
「私が井坂さんの妹役って。何か理由があって、そんな話になったんでしょう?アニキ、理由もなくそんなこと言い出すはずないもん」
アニキが、私にアニキの友達を紹介してくれたのだって、実は今回が初めて。
だから、単に思い付きとか、悪ふざけとか、そんなことじゃないって気がする。
アニキにとって、井坂さんは大切な友達。
それはちょっと二人でいるところを見ただけで、わかる。