シークレット・ガーデン


「…優美子、本当に綺麗だ……」


頬杖をついて真彩は、溜め息を吐いた。


すると優美子もわざと流し目を作り、
「真彩も最高に綺麗よ…」と返す。


そして、2人声を揃えて笑い出した。


次は、もうすぐ1歳半になる理亜の話題になった。


ちょこちょこ動き回る理亜に、真彩は毎日振り回されているけれど、

「もうそろそろ次が欲しいの。
避妊するの解禁したら、光俊がすごく喜んじゃって」

と打ち明けると


「もおっ…真彩の話はいつも鼻血出そう」


優美子は鼻をつまむ仕草をしてふざけた。



話がひと段落したところで、真彩と優美子は立ち上がった。


「ねえ、レストランに行く前に、1階のショップに行かない?
理亜に似合いそうな春物のケープがウインドウ飾ってあったの」


「そうね。予約時間にはちょっと早いから、ブラブラしようか」


今日、このホテルを訪れた目的は、最上階にあるブッフェレストランでのランチと、エステサロンのアロママッサージだった。


相模湾を眺めながら、上質な海や山の幸を堪能出来ると評判のレストランの予約はひと月前、優美子がインターネットでしてくれた。





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