シークレット・ガーデン
「〜ヤダッもお……」
「なんで?今夜しないと、赤ちゃん出来ないよ。
欲しいんだろお?俺のアレが〜……」
ニヤニヤ笑いの夫に、真彩はますます赤くなった。
「馬鹿じゃない〜……アレとか言わないでよ。
それじゃまるで私が超エロ女みたいじゃない……」
妻の抗議に、ぷっ…と光俊が海老フライの尻尾を吹いた。
カリカリ好きの光俊は、いつもエビフライの尻尾や焼き魚のこんがり焼けた皮を食べてしまうのに。
「みたいじゃないって…真彩、充分そういうとこあるって。
まあ、俺の前だけだから、俺は大歓迎ウエルカムだけど!」
嬉しそうにVサインを出す光俊の頭を、軽くパカン!と叩いて、真彩は和室に着替えを取りに行った。
寝ている理亜を起こさないように、そっと忍び込むようにして。
「あっ、真彩、風呂入る前に、温度確認して!」
リビングから聞こえてくる大声に真彩は、小声で「はーい…」と 返した。
光俊の声に驚いたのか、理亜の身体がビクリとして、一瞬焦った。