シークレット・ガーデン
メールを読む。
[お疲れさま!
キズ、大丈夫?
しょうがない旦那さんだね…
でも真彩が選んだヒトだから。
受け止めてあげるしかないよ。
溜まっちゃって魔がさして、性犯罪犯されてもヤバイし〜
理亜のことは気長にね!
じゃ、今からスーパーで買い物してから帰るよ(^ ^)]
司からのメールは長くも短くもない。
日常あったことを報告するような他愛ない内容だ。
それに対して、真彩は結構、長々としたメールを送ってしまう。
『酔っ払い噛み付き事件』の事も報告した。
いくら元カレとはいえ、夫婦生活の話題は少し恥ずかしかったけれど、目下の悩みはそれなのだから、仕方ない。
司だって、30歳の大人の男だ。
昨日は、授乳が出来なくなって二日間粉ミルクにしたら、理亜が母乳を嫌がるようになってしまったと愚痴めいたメールを送った。
司と一日に交わすメールは、お互いに
一通ずつ。
真彩が返信したら、司からメールが来るのは次の日の夕方。
そして、そのメールに真彩はすぐ返信する。
そして、次の日また司から届く、と言った塩梅だ。
お互いに忙しいのだから、ちょうどよいペースだ。
土日や祝日は、しない。
夫の光俊が家にいるからだ。