シークレット・ガーデン
ゴールデンウイークが開けた
月曜日の午後8時。
真彩のスマホがメールの着信を知らせる。
(司からだ…)
連休だったから、久しぶりだ。
すぐに読みたい衝動に駆られるけれど、出来なかった。
今、1日で1番バタバタしている時だった。
先ほど会社から帰宅した光俊は、スーツを脱ぐとすぐに風呂に入った。
真彩は服を脱ぎ、キャミソールにショーツの下着姿で待機する。
光俊が自分の身体や髪を洗い終えると、真彩を呼ぶ。
呼ばれたらそんな格好で裸んぼの理亜を抱いて、風呂場へ行く。
洗い場にいる光俊に理亜を横抱きに抱っこして貰い、真彩が理亜の頭や身体を洗ってやる。
最後は、光俊と理亜が一緒に湯船に浸かる。
理亜の入浴は、夫婦の共同作業だった。
真彩が下着姿なのは、湯に濡れてもいいようにだ。
風呂から出たら、真彩は理亜に服を着せてやって、哺乳瓶でりんごジュースを飲ませる。
その後、光俊と晩御飯を食べて、それから授乳。
そして食器洗い。
(夫婦の営みがない日は真彩がやる)
家事を終えたら、真彩自身も風呂に入らなければならない。
忙しくて、司に返信をするのが、どうしても、夜遅くなってしまう。