シークレット・ガーデン
今夜、観たいドラマがあるのに、わざわざそれを録画にまわして、光俊のエッチなお遊びに付き合わなければならなかった。
「早く理亜におっぱいやって、寝かせろよ。皿、俺洗うし」
栄養ドリンク片手に、光俊はやる気満々だ。
……ただのエッチも面倒臭いのに〜……
真彩は溜め息が出た。
そんな時に限って、授乳が終わっても理亜は愚図り、なかなか寝てくれなかった。
理亜は寝付きの良い子だけれど、たまにはあることだ。
「パパとママ、変なことしないで〜って理亜っちが阻止しようとしてるんだよ」
ソファに座り、真彩が理亜を横抱きに抱っこして軽く揺すりながら笑って言う。
「うぜえ。
理亜の妹か弟、作ってやんねえぞ」
隣りに座る光俊はスマートフォンをいじり、不機嫌に言った。
痺れを切らした光俊は理亜を寝かす為に、三人で夜のドライブに出掛けようと言い出した。
不思議なことに理亜は、車に乗るとすぐに寝てしまう。
そこまでしなくても……真彩は思うが、早く始めないとどんどん寝る時間が遅くなってしまう。
明日は土曜日で休みだけれど、あまり遅くまで寝ていては、せっかくの家族で過ごせる休日がもったいない。