イケメンルーキーに恋をした


あたしは田尾くんの手から中身がこぼれないようにそっとコップを受け取り、コップに顔を近づけて飲む。


干からびる寸前だった体内に、ジワーッと潤いが広がる。


キンキンに冷やしていたおかげで目も覚め、少し落ちこんで萎れていた心が、ピンと元気になったようだ。


田尾くんはそんなあたしをジッと見ていたけど、もう何も言わずにおかわりをして去って行った。


あたしは、田尾くんの後ろ姿が好き。


ユニフォームの短パンから出る筋肉質な足の筋肉が、歩く度に更にしまって、スタイルの良さが際立っているし、汗で首に張り付いた襟足がすごくセクシーに見えるんだ。


年下だとは思えない程、彼には色気がある。





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