イケメンルーキーに恋をした
仲いいよな、あのふたり。
結構一緒にいるし。
何だか、本当の兄弟のように見える。
『取られないように、自分の気持ちに素直になりなよ』
素直ねぇ……。
簡単に素直になれたら、苦労はしないよ……。
食事を済ませ部屋に戻る前に、色々これからの計画を立てたくてひとりで外に出てみた。
夜でも蒸し暑い。
せっかくお風呂に入ったのに、体中が湿っている
だけど、さすがは自然に囲まれた施設。
たくさんの虫の鳴き声に、カサカサと風に揺れる葉の音があたしを癒してくれる。
宿舎の入り口付近の花壇のブロックに腰かけ空を見上げると、普段は見ることの出来ない美しく輝く星を見ることが出来た。
「……キレイ」