イケメンルーキーに恋をした

アクシデントで急接近



二日目も、激しい猛暑だった。


朝から少し動いただけで汗が滲み、何もかもやる気を奪っていく暑さ。


あたしは今日も朝から部員達のサポートに周り、走り回る。


二日目の今日は午後からしか体育館を使用できないので、午前中は広い施設内のランニング。


男バスも女バスも汗だくになりながら体力づくりの為に頑張っていた。


1周するのに大体1時間弱。


登ったり下ったりのクネクネの道を走りきって戻って来た部員達はみんな力尽きて宿舎前の影に座りこんだ。


コンクリートの上を這うようにあたしの元に水分を求めて来て、あたしはひとりひとり声を掛けながらスポーツ飲料を渡す。


そこで目に入ったのは、田尾くんの斜め後ろにいる女バスの人。




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