イケメンルーキーに恋をした


「あたしも、頑張るからさ、一緒に勇気出そうよ」


「……うん」


「じゃあね、あたし練習に戻るから」


さおりはあたしに大きく手を振ると、女バスのコートに走って戻って行った。


あたしは、ボールを持ってシュート練習を始め出した田尾くんを見る。


汗で濡れた髪をなびかせて、何度も何度もシュートを決める田尾くん。


ダルそうに歩いてドリブルを打ち、更にシュートを打つ。




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