イケメンルーキーに恋をした
「……いった~」
手で押さえる足首に激痛が走って顔を歪める。
「嘘でしょ……」
そーっと靴と靴下を脱ぎ捻った足首を見る。
まだ腫れてはいなかったけれど、少し赤くなっていた。
少し休憩しようと思って、影の多い奥の方まで進んできたのに……。
まさか、こんな事になるなんて……。
あたしはどうにか立ち上がって、人気のある林の外に出ようとした。
でも、少しでも動くと足に激痛が走り立ち上がることすらできず、あたしは足をかばいながらその場にしゃがみ込む。
どうしよう……。
動けなくなっちゃった……。
またあたしの行動は、空振りに終わったな……。
どうしていつもこうなるんだろう。
考えなしに動くから?
はぁ……。
とりあえず、この状況、どうにかしないと。
でも、スマホは部屋に置きっぱなしだし、助けを叫ぶにもここは人気がない。