イケメンルーキーに恋をした


結局、あたしは宿舎に運ばれたあと、先生に病院へと連れて行かれた。


合宿はまだ一日残っていたけれど、軽い熱中症を起こしていたあたしは最後まで一緒にいることが出来なかった。


3日だけ入院することになり、仲直りした後の部員達の雰囲気を見ることは出来なかったけれど、退院の日、岩石先輩と田尾くん、それにさおりが病院までわざわざ来てくれたんだ。


「あら、みんなわざわざ来てくれたの?」


病室に顔を出しに来てくれた3人に、退院の準備をしていたお母さんがベットの横で頭を下げる。


あたしはベッドから立ち上がり、短パンにTシャツ姿と言う完全に部屋着の自分が恥ずかしくなって体を小さく丸めた。


「気分はどう?」


岩石先輩が、声のトーンを抑えて聞いてきた。


「もうだいぶよくなりました。心配かけてすみません」


あたしが答えると、心配そうな表情のさおりがあたしの隣に来て腕を組む。




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