イケメンルーキーに恋をした
「この企画面倒くさくて嫌だったけど」
田尾くんはクイッと首を傾げると、あたしを見下ろし口角を上げた。
「ミニ先輩がパートナーなら楽しめそう」
カァァァァァァァァ!!!!!
体中の血液が一気に顔に集まり、今にも沸騰しそうなくらい熱くなった。
あたしはサッと田尾くんから目を逸らし、激しく暴れる胸元に手を当てた。
だ、ダメだ……。
心臓……口から出てくる。
うえ……。
この緊張ヤバい……。
吐き気がしてきた……。