イケメンルーキーに恋をした


あたし達がアクシデントで立ち止まっている際にも岩石先輩達は難なく走り終わり、もうシュートを打っていた。


田尾くんがあたしを引っ張ってくれてるし、もう足を引っ張らないようにしないと……。


でも、このまま負けて文化祭田尾くんと一緒にいたい気もするし……。


複雑だ……。


「キャッ!!」


声を出した時には、あたしは強く体育館の床に体を打ちつけていた。


「神村!!」


「先輩っ!?」


部員達の声と、真横で田尾くんの声がする。


押された……。


あの子……わざとぶつかって来た……。


あたしは強く打った体の痛みん耐えながら、あたし達を追い越して行ったあやねちゃんを見る。



笑ってる……?




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