イケメンルーキーに恋をした
文化祭が始まると同時に、たくさんの一般客で賑わった。
校舎に入るまでの出店には、列の出来ているところもある。
あたし達のクラスも出だし好調で、すぐにお客さんが集まって来た。
「たこ焼き2つね~!!」
あたしは注文を受け、お金の受け渡しを中心にする。
みんなから言われたからってわけじゃないけど、何となくね……。
失敗してクレームとか来たら嫌だし。
「ありがとうございました~!!」
仕事をこなすごとに、鉄板の熱で汗が止まらなくなる。
制服の首元にタオルをかけ、それで額を拭って接客をした。
「たこ焼き3つ」
「はい!! 3つですね!! ありがとうござ……」
パッと視線を上げると、久しぶりに見る顔に一瞬目が丸まった。
「日高先輩……」