イケメンルーキーに恋をした
人にプレゼント渡すのって、ちょっと照れる。
気に入ってくれるかも不安で、不思議な気分だ。
「田尾も?」
「……え?」
先輩の表情が少し曇る。
「田尾も、一緒にいたの?」
「……え、はい」
あれ……?
言ったらいけなかったかな?
田尾くんのサプライズの邪魔しちゃった?
ヤバイ……。
またあとで嫌味言われそうだ……。
グイッ!!
「えっ!?ちょ!!わっ!!」
突然、先輩があたしの手首を掴んで足早に歩き出した。
いきなりのことで、あたしの体は前のめりになり先輩の背中を見上げる。
「ちょ、岩石先輩!!急にどうしたんですか?どこ行くんですか!!」