イケメンルーキーに恋をした


あたし達は徒歩10程の所にある喫茶店に入り、適当に飲み物を注文した。


お姉さんと向かい合って座ると、あまりの美しさに照れてしまいなかなか目を見れなかった。


「あたしね」


注文したコーヒーと紅茶が運ばれてくると、お姉さんはコーヒーにミルクを入れ混ぜながら話し出した。


「今大学2年なんだけど、ちょっと蓮のことが気になって授業休んでこっちに戻って来たの」


あたしも紅茶に砂糖とミルクを入れる。


「そんなに長くは休めないからあと3日もしたら戻らなきゃいけないんだけど。あ、今あたし東京出てるんだ」


お姉さんは「都会でしょ」と言って、ウシシと笑った。


「蓮、バスケ部入らないって言ったの?」


「……はい。何度誘っても無理だって。はっきりそう言われました」


「……そう」


お姉さんはため息交じりに言った。




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