永遠に広がる空~伶多~
うちは正直疲れていた。

隣の席の男子も後ろの席の男子と話し出す。

椅子を斜めにし、座っていて、今にも倒れそうだ。

・・これで倒れるとうるさいのに。。

うちは小さく溜め息をつく。

うちの後ろの席の女子は仲のいい、女子の所にいってしまった。

窓際で楽しそうに話してる。

つまらなくはないけど・・

それなりに話せる人も居るし。

うちは机の中から本を取りだし、また続きから読み出した。

うちの1日はいつもこうだ。

移動教室の時も1人。

自分からわざとそうしてる。

だって、いろいろ面倒だ。

・・4時間目・・

美術で移動教室があった。

うちは前を歩く、目立つ系の2人の話を耳に入れながら、美術室に向かった。

美術の先生は吉川だ。

号令が終わると、黒板に真っ白なチョークで字を書き出した。

『自分の好きな物を書こう』

・・好きな物・・

「はい、注目。今日は君たちに、自分の好きな物をかいてもらおうと思う。画用紙は前にあるから、班の代表1人取りに来てください」

うちの班はジャンケンで決めて、うちが負けたため、画用紙を班員分取りに行って、それを班の人に回した。

・・どおしよっかなあ・・

みんなの画用紙には下書きがされていく・・

・・うさぎ、友達、肉・・

・・肉!?まあほっとこう。

うちは考えた結果、下書きもせずに、絵の具を取り出した。そして、筆でその色を取って、画用紙を塗りつぶしだした。

しばらくして。。

画用紙は真っ青に染まっていた。

その青のうえから白でくるくる筆を回し、カタチを作っていく。

授業が終わる10分前・・

< 3 / 12 >

この作品をシェア

pagetop