続・捕らわれ姫





「ちょっと!風邪ひくよ!」



強く腕をひかれて我に返った。

小池さんは怒ってるというより、心配そうな顔。



「本当だね。ボーっとしちゃった」


「いいから!ほら、行くよ」




雨が降ってて良かった……。


これだけ濡れたら、雨だか涙だか分からないもの……









用事って、あの女性と会うことだったんだね。



私とは学校でしか会わなくて……

あの女性とは、外でデートするの…?



それって―――




私は必要ないって事かな……?



< 107 / 204 >

この作品をシェア

pagetop