続・捕らわれ姫




「……さく?しんどいの?
 保健室行く?」


「ううん…大丈夫。
 久しぶりの舞ちゃんに、嬉しくて……」


「きゃーん!さくったら!!

 でも、しんどかったらちゃんと保健室で休んでね?私一緒に行くから」



心配そうに覗き込む舞ちゃんに、安心させるため頷いた。




「あ、予鈴だ。

 また後でね!」


嬉しそうに手を振る舞ちゃん。


私の笑顔はきっと、作り物だ。












「もう大丈夫なのか?」



私はゆっくり声の主に顔を向けると、ニッコリ笑った。



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