続・捕らわれ姫
「うん。もう大丈夫。
土曜日はごめんね、関口君」
「そっか。
……てか、裕也でいいってば」
少し唇を尖らせ不機嫌そうに呟く彼。
私はそれを、聞こえない振りをした。
休みの間、考えていた。
私は、関口君の気持ちに応えられない。
だから……今までのような関係は、望んではいけない。
だって……私にとって、彼は友達。
それ以上でも、それ以下でもないから。
小池さんに言われて、私は気付けたから。
私のせいで他の子が傷つくなんて……
耐えられない―――…
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