続・捕らわれ姫




恥ずかしい……。


私ばかりがドキドキして。



先生はいつも通りなのに……




「はぁ…」



ドコドコ煩い心臓を落ち着かせるため、流しに手をつき大きく息を吸う。






「もう終わりましたか?」



突然の声に慌てて振り向くと、ヨレヨレの白衣を脱いでドアに寄りかかり、私を見つめる先生がいた。





―――いつの間に!



「せん」

「早くして下さい」


そう言うと、そのまま教室に入ってしまい、その姿に慌てて私も教室に入った。

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