続・捕らわれ姫







好きなのに。



大好きなのに……




先生も、私を想ってくれてたよね?



なのに………




どうして隣にいるのが、私じゃないの…?





「先生…っ」



私の目の前には、ホットミルク。

鼻を掠める甘い匂いに、酔いそうになる―――…




嗚咽を漏らし泣き続ける私は、黙って前に座る愛華さんの存在も、この場所がラウンジであることも、すでに忘れていた。


< 162 / 204 >

この作品をシェア

pagetop