続・捕らわれ姫
それでも、毎日朝はきて……
気付けば、一週間が過ぎていた。
「本当に大丈夫?」
「うん」
「お願いだから無理はしないでね」
「分かってるってば」
熱が下がらずいた私をずっと見ていたからか、ママはまだ休んだ方が良いと、学校に行くのを反対していた。
おかげで、家を出る寸前まで心配顔を見せる。
だから、私はとびきりの笑顔で、
「それじゃあ、行ってきます…!」
一週間ぶりに玄関ドアを開けた。
「さく!おはよっ」
「オスッ」
―――…そこには、舞ちゃんと関口君がいた。
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