続・捕らわれ姫






私の言葉に、心外だとばかりに目を細める兄。




「掃除が終わるまでだろ?
 俺だってむやみやたらと反対するわけじゃないし。

 さくらももう高校生だしな」


「ふふっ ありがとう!」



素直にお礼を伝えたら、顔を近づけて私を見下ろした。



………何っ!?




「そのかわり。

 掃除が無い日は真っ直ぐ帰ろよ?」


「はーい♪」




言われた内容にホッとしながら元気良く返事をした私に、兄様は呆れた顔を見せるけど。


いいんだ、別に。



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