続・捕らわれ姫




「そう。 確かあの先輩、宮代高校の生物教師じゃなかったっけ?」


『そう、だけど………………はぁ。 悪い、呼び出しきたから』


「ああ、仕事中に悪かった」


『いや。……また電話する』―――プッ



通話が切れた音を聞いて、深く息を吸った。


兄貴、仕事なんか手に着かないだろうな。




「はぁ… まさか本当に出逢うなんてなー」



携帯をポンとサイドテーブルに乗せると、そのまま体をベッドに倒れさせた。




「さくら……大丈夫か…?」





俺らがどれだけ守ろうとしても、そんなもの、何にもならないんだよ。



出逢ってしまったら……

惹かれあうように出来てんだよ。


それが、運命の相手なら―――…




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