続・捕らわれ姫




「そうですか…。

 バケツに水入れてきます」



―――耐えれない。





先生は、いつも通りなのに……私だけが変で。



理由は、ただ一つ。



あの夜の光景が、目に焼き付いてるせい。













バケツに水を入れる音が、廊下に響く。


激しい水音に、私の鼻をすする音がかき消された。





私の脳裏を埋め尽くすのは、日曜日の先生の姿。



素直に聞けないのは……


私がまだ、先生の気持ちに自信を持てないから。



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