イケメン幼なじみに愛されて
◇拒否権
ーー
シャワーを浴びて、着替えているといい匂いがした。
「フレンチトースト!」
思わず髪も拭かずにでてきてしまう。
「ったく……」
それをみた翔太が私の持ってたタオルでわしゃわしゃっとする。
「わっ」
「お前女なんだから髪ぐらい乾かしてこいよなー」
「うるさいなぁ……」
ほんとに翔太といると、気持ちが落ち着かない。
目の前に翔太がいて、その近さにまたドキドキしだした。
朝のアレを思い出してしまって、顔が赤くなる。
「……自分でできる!」
「おー」
少し翔太から離れる。
「髪乾かしたらこい。
メシはそれから」
「はーい」
そのまま翔太の顔を見ないで洗面所に向かった。