イケメン幼なじみに愛されて


「えっ!? ちょっ、翔太っ」



手を掴んだままいきなり進むので、
バランスを崩しそうになる。


翔太はそんなことお構い無しに進んでいく。




「……」




ちらっと茉莉さんを見ると、鋭い目付きで私たちを見つめていた。


と、とても怖いんですけど……!


どうすれば……と思っていると翔太におもいっきり手をひかれ、自然と視線が茉莉さんから翔太へ。


少し、助かった……と思う。



そのまま茉莉さんの方を振り返ることもなくズイズイ進む翔太はやっぱり、
俺様なのか、偉そうなのか……。


でも今日ばっかりは、
この俺様に助けられた……のかな?
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