イケメン幼なじみに愛されて


「……ジェットコースター!」



私が笑ってそう答えると、
翔太も笑った。



「よし。 いくか」



「……うんっ!」




翔太に手を引かれる。
繋がれている手を見つめた。



……なんだろ。

なんか、胸が苦しいよ。


つらいってことじゃなくて……
嬉しくて。


あの時の翔太はここにいる。


なんだか……それだけで泣きそうになってしまった。



ねぇ、翔太。


翔太は、ここにいたんだね。
ちゃんと。


……遠くなったと感じていたけど。


やっぱり、翔太は翔太だよ。
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