イケメン幼なじみに愛されて


「だ、だって……」



ああ……ダメだ。
思いだし笑いが……。

翔太のせいでせっかく治まった笑いが復活しちゃった。


「まぁ、あれのお陰で怖さなんか一ミリも感じなかったな」



「た、確かに違う意味で怖かったもん……」



ジェットコースターなんかに集中できなくて、気づいたら
ゴールについてしまってた。


むしろ違う恐怖の方がよっぽど強かった。


「柚葉も十分失礼な」


「あ~!とにかく楽しかった」


翔太の言葉は聞かないフリ。

あれは笑わない方が無理。
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