イケメン幼なじみに愛されて



翔太はどんな手を使ってでも私を起こす。


翔太の手にかかれば、誰だって起きちゃうと思う。
……今までにどんな手を使われてきたか。


私も翔太には負けるから、いつしか翔太が私を起こす役になっていた。


毎日一緒に登校してるから家に来ることはいいんだけど……


部屋まで入ってくるのは困る。


さすがに女の子だし!
私のプライバシーは!?


私の考えが分かったのか、翔太に笑われた。


「別に今更隠すものなんてないだろ?」


怪しく笑う翔太。


その顔がかっこよくて……。
ちょっとムカつく。


翔太は
とにかくイケメン。


しかも俺様。


なぜかモテまくり。


高校に入学して、まだ数週間だってのに
何度も告白されてる。


全部断ってるみたいだけど……。


こんなワガママの俺様、どこがいいんだか。
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