イケメン幼なじみに愛されて
ーーーそれからの翔太はひどかった。
行き場をなくした翔太の心。
いつしかまともに家に帰らなくなった。
それまでは、家にはちゃんと帰って来ていたのに。
学校にもくる日が少なくなり、さんざん問題を起こしていたから卒業まで怪しくなった。
それでも翔太は喧嘩を続けた。
どんなに怪我をしても、
どんなに傷ついても。
傷ついている飢えた虎のように。
埋まらない何かを埋めるようにーーー。
その頃には先生も諦めてしまい、
翔太に関わろうとする先生もいなくなっていた。