イケメン幼なじみに愛されて
◇バカみたい
ーーー
その日の放課後。
帰りのHRが終わって、翔太の席へ行ったけど翔太がいない。
「あれ? 翔太は……?」
翔太の友達に声をかける。
チャラチャラした男たちが首を傾げた。
「あれ? そういえばいねぇな」
「どっか行っちゃったかも」
「えっ……」
今日は夏海は用事あるし、翔太が一緒に帰るぞって言ってたのに……。
その本人がいない。
「まぁ、そのうち帰ってくるっしょ」
1人がそう言う。
確かに待ってれば戻ってくるよね。
他のクラスに行ってるだけかも。
「そうだね……。 ありがと」
仕方がないから待ってよう。
そのうち帰って来るだろうし。
だから私は自分の席で待ってることにした。