イケメン幼なじみに愛されて


「待ってたんだけど、バカみたいだね」



何かが込み上げてきて、止まらない。

壊れたみたいに言葉が溢れ出す。




「柚葉……」



翔太が何か言おうとするけど、聞きたくない。



「さんざん振り回しといてさ……」




ーーー『柚葉以外、興味ないから。』


なぜか、あの時の言葉が浮かんできて。

なぜか、あの時の笑顔が浮かんできて。



喉の奥がきゅうってなった。

目の奥があつくなった。



……なんで、こんなに悲しいんだろう。
< 86 / 184 >

この作品をシェア

pagetop