イケメン幼なじみに愛されて


「……結局、私なんかどうでもいいんでしょ?
……断るのに使えるから?」



翔太の言葉が頭をループして、離れない。



「どーでもよくねぇよ!」



翔太がいきなり叫んでびっくりするけど、
それでも負けなかった。



「じゃあ、どうして?」



「……行くとこあったから……」



言いにくそうに顔を歪める。



「……行くとこって?」



どうしても気になって、聞く。

黙っていた翔太がやっと口を開く。




「……柚葉には関係ないことだ」




悲しい顔をした翔太が、そういい放つ。
< 87 / 184 >

この作品をシェア

pagetop