イケメン幼なじみに愛されて



私には、関係ない?



そう言われて一瞬、頭が真っ白になった。



「…………」



なにも言わない翔太。


……そうだよね。

しょせん、私なんてただの幼なじみ。


関係、ないよね。


どうでもいいんだ……。


翔太にとっては、私はなんともないんだ。


私だけが、いろいろ考えて。

私だけが、振り回されて。




さんざん変なこと言って、

さんざん巻き込んどいて。


振り回すだけ振り回しといて……



それでも、関係ない?





「……最……低……」




震える声で呟く。



……ダメだ、泣きそう。


涙が溢れそう。
< 88 / 184 >

この作品をシェア

pagetop