俺の生き様
一章
「もう消えたい。」
そう言った彼は高校3年生。
夜月風〈ヨズキ フウ〉
この物語はグロ入っているので苦手な人はリターンで。
時はさかのぼること幼稚園時代。
「おかあさん、ぼくきれいに絵かけたよ♪」
どこにでも居る幸せそうな生活をしていた。
あの頃は本当に幸せだった。
両親に二歳下の妹。
本当に幸せで、一生このまま続くんだって思ってた。
そんな幸せが崩れるなんて思わなかった。
あれは俺が小学校2年の時だった。
両親は酷い喧嘩をしていた。
いつもいつも喧嘩をしているのだけれど、あの日だけは忘れられない。
忘れようとも頭から離れない。
何時もの喧嘩よりまして、エスカレートしていった。
まだ幼かった俺はどうにかおさめようと頑張ったんだろうな。
あれは午前2時位だったかな。
「喧嘩はだめっ!!」
俺はあの時を酷く後悔してる。
「アンタなんて産まなきゃよかった!!」
母親に言われた一言は、俺の心に傷を作った。
母親はあらかじめ荷物をまとめてたであろう物を引っ張り出し車に乗せてどこか行こうとしていた。
俺はそれを止めようとした。
でもやっぱり大人だ。
俺はいとも簡単に投げ飛ばされて何処かへ行ってしまった。
俺は泣きながら家に入ると驚いた。
中が酷く荒らされていた。
父親だろう。
「お前なんかっ!!」
そう言って俺は思いっきり殴られた。
歯が何本かかけた。
それより、俺は鼻の下を切った。
いや、裂けた。
俺は気がつくと知らない白い天井を見上げていた。
緊急手術をしたらしかった。
1年生の時以降の記憶がなくなっていた。
無事退院したものの、俺に待っていたのは過酷なDVだった。