俺の生き様
「お兄ちゃん大丈夫?」
そう言って抱きしめてくれる空。
俺は年が離れていくほどボロボロになっていった。
友達も居なくなった。
俺の変な噂はだんだん広まった。
女子からの印象は
「無口な隠れ王子」
男子からの印象は
「番長」
そうなったのは体育の授業で着替えていたときのあざだらけの体を見ての事だった。
父親からのDVは日に日に酷くなっていった。
小学校6年になって急に話しかけられるようになった。
でも俺はうざいと言って突き放した。
空にその事で怒られた。
「お兄ちゃん、友達作る気あるの?」
「ない。」
俺は一言二言喋って終わった。
俺の会話は少ない。
と言うか会話なんて出来るのは妹くらいだ。