Strong in the wind!
「……つー訳で、だ」
手を繋いだまま、二人が私を振り向いた。
「紗凪ちゃん、ヘアアレンジの練習台になってくれる?」
「や、結構です」
「でも僕達としては、あの寮の中で紗凪ちゃんに女性フェロモンを撒き散らして欲しいんだ。それが僕と充の為なんだよ」
「それは嫌です」
「反抗期か、オイ」
「いくらお二人の頼みでも、私はあの寮ではあの格好でいたいんです」
「じゃあ、せめて地味子はやめて、フツーに見えるようなレベルにヘアアレンジさせてよ?」
……まぁ、それぐらいならいいけど。
「分かりました。でも地味子はそのままでいいですから」
どうしてだかは分からないけど、紫野さんの熱意に負けて、私はこくりと頷いた。
「どうする?寮でやるのが嫌なら、今から僕の学校に行ってやる?」
「おい、今からか!?」
若干不機嫌そうな充さん。多分、二人きりで色んなコトしたいんですよね、分かってます。
「私は別にいつでも良いですけど。お二人の邪魔はしたくないんで」
「充ってば……。じゃあ、僕が帰ったら、紗凪ちゃんの部屋に行くから。そこで良いかな?」
席を立って、私は紫野さんに頷いた。
「はい。では、ごゆっくり……。てか、この後頑張って下さいね!!!! 応援してます!」
勿論二人の《この後》を、妄想しながら。
「……あのクソガキ……」
「まぁ、この後の展開はあの子の妄想通りなんだけどね」
手を繋いだまま、二人が私を振り向いた。
「紗凪ちゃん、ヘアアレンジの練習台になってくれる?」
「や、結構です」
「でも僕達としては、あの寮の中で紗凪ちゃんに女性フェロモンを撒き散らして欲しいんだ。それが僕と充の為なんだよ」
「それは嫌です」
「反抗期か、オイ」
「いくらお二人の頼みでも、私はあの寮ではあの格好でいたいんです」
「じゃあ、せめて地味子はやめて、フツーに見えるようなレベルにヘアアレンジさせてよ?」
……まぁ、それぐらいならいいけど。
「分かりました。でも地味子はそのままでいいですから」
どうしてだかは分からないけど、紫野さんの熱意に負けて、私はこくりと頷いた。
「どうする?寮でやるのが嫌なら、今から僕の学校に行ってやる?」
「おい、今からか!?」
若干不機嫌そうな充さん。多分、二人きりで色んなコトしたいんですよね、分かってます。
「私は別にいつでも良いですけど。お二人の邪魔はしたくないんで」
「充ってば……。じゃあ、僕が帰ったら、紗凪ちゃんの部屋に行くから。そこで良いかな?」
席を立って、私は紫野さんに頷いた。
「はい。では、ごゆっくり……。てか、この後頑張って下さいね!!!! 応援してます!」
勿論二人の《この後》を、妄想しながら。
「……あのクソガキ……」
「まぁ、この後の展開はあの子の妄想通りなんだけどね」