Strong in the wind!
「今時堅苦しい規則だとは思うけどね。どの子も親御さん達から預かってるからには、ちゃんと見とかないと」



そう言って優子さんは、優しく笑った。


「そうだ。紗凪ちゃんも、食事は寮生達と一緒に食べてね。その方が皆と打ち解けられて良い関係になれるでしょ?」

「はい、是非そうさせて頂きます」

「なら、今日の夕飯時に、紗凪ちゃんと寮生達の自己紹介をやって貰うね。皆にも新しい経営者をお披露目しないといけないし」

「それは大変に有り難いです、優子さん。どんな寮生さん達がいるのか、楽しみで仕方が無かったものですから」

「え?そうなの?じゃ、夕飯時には呼ぶから、それまでは引っ越しの後片付けかな?」

「はい。色々ありがとうございました。これからも宜しくお願いします」

去っていく優子さんに頭を下げて、部屋のドアを締めた。







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