アンタが好きだった、ずっと前から…
アイツの優しさ
次の日…
「レイー!おはよ!」
玄関を出ると、笑顔のヒカルと、眠そうにアクビをするケイスケの姿があった。
「おはよ。」
「おまえ、やっぱ目付き悪いな。」
「生まれつき。」
そんな他愛もない話をしながら、学校に向かう。
「あ!ケイくーんっ、おはよお!」
後ろから、可愛い声が聞こえてきた。
「あ?マリか、どうした?」
どうやら、ケイスケの女らしい。
ケイスケは、あたし以外の女の前では、なんか、甘い雰囲気をかもし出してる。
「ケイくんと一緒に学校行こうと思ってねぇ」
女は、チラッとあたしを見る。
邪魔って言ってるわけね。
ムカつく女。
イライラする。
「ねえ、ケイくん!キスしてぇ?」
女は、あたしをチラチラ見ながらケイスケの首に手をまわす。
なに、この女。