空を飛ぶ鳥

すぐに塞がれた唇。


呼吸をわざと止める。


口を開くように優しく促してくれる貴方の舌に逆らって、
頑なに口を閉じてみる。

もう、少し、優しく舐め溶かしてくれる貴方の舌を感じたくて。

その優しさに耐えきれなくなってしまうまで。

脳内に酸素が不足して、ぼぅっとしてくるのがすごく気持ちいい。
余計なことなど、何も考えず、
貴方の熱だけを感じられて……。

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