あきらめられない夢に
彼女に気付かれないように上目遣いで見ると、彼女は嬉しそうにパンフレットか何かを取っていた。
それを取るとこちらを見てきたので目が合ってしまい、また恥ずかしくなってしまった。
「一時間も早く着いたからか受付に人がいないし、まだ最後の打ち合わせ中かな」
「ふうん」
彼女からパンフレットを手渡しされると、誰かが階段から降りてくる音がした。
その音に目を向けると、一人の女性が膝の皿が隠れるか隠れないかくらいの丈の短パンにTシャツ姿というラフな格好でこちらに近づいてきた。
「つぐみさんっ」
その姿を見ると、上越は一目散にTシャツ姿の女性に走っていった。
「まくりちゃん、今日はかなり早かったのね」
その格好に相応しくない澄んだ声。
いや、瑞々しいと言えばいいのだろうか。
とにかく、そういった類の声が僕の耳を通り抜けて、窓の外にまで響き渡った気がした。
「まくりちゃんの知り合い?」
僕がその声に聞き惚れているうちに二人はこちらに来ていて、気付いたら女性は僕のすぐ目の前にいた。
「あっ、えっと・・・」
「宮ノ沢慎二くん。
私の高校時代のクラスメートです」
僕が言葉に詰まっていると、上越が僕のことを女性に紹介してくれた。
それを取るとこちらを見てきたので目が合ってしまい、また恥ずかしくなってしまった。
「一時間も早く着いたからか受付に人がいないし、まだ最後の打ち合わせ中かな」
「ふうん」
彼女からパンフレットを手渡しされると、誰かが階段から降りてくる音がした。
その音に目を向けると、一人の女性が膝の皿が隠れるか隠れないかくらいの丈の短パンにTシャツ姿というラフな格好でこちらに近づいてきた。
「つぐみさんっ」
その姿を見ると、上越は一目散にTシャツ姿の女性に走っていった。
「まくりちゃん、今日はかなり早かったのね」
その格好に相応しくない澄んだ声。
いや、瑞々しいと言えばいいのだろうか。
とにかく、そういった類の声が僕の耳を通り抜けて、窓の外にまで響き渡った気がした。
「まくりちゃんの知り合い?」
僕がその声に聞き惚れているうちに二人はこちらに来ていて、気付いたら女性は僕のすぐ目の前にいた。
「あっ、えっと・・・」
「宮ノ沢慎二くん。
私の高校時代のクラスメートです」
僕が言葉に詰まっていると、上越が僕のことを女性に紹介してくれた。