あきらめられない夢に
あの日のことがうっすらと僕の頭の中に浮かんでくるが、それよりも夜にした東雲先輩との電話のほうが色濃く思い出された。
「俺が落ちこぼれから宮ノ沢になった日ね」
料理を箸につまみ、口に運びながら話す。
口に入れると熱さが広がり、慌てて中で冷まそうと空気を入れ込む。
十分に冷ましたところで喉へと押し込むと、彼女があれだけお薦めするだけあって確かに美味かった。
「何だよ、それ」
「だって、そうだろ。
それまでは落ちこぼれって呼んでいたのに、あのときからお前は俺のことを宮ノ沢って呼ぶようになったじゃん」
「そりゃ、確かにあのときから俺のなかでお前を見る目は変わったから・・・あっ」
彼女は両肘をテーブルにつけて手を組み、右肩と右肘の間辺りに口と鼻を押し当てた。
何か変なことでも言ってしまったかのように、恥ずかしそうに顔は右斜め下に向けたまま視線だけはこちらに向けてきた。
その仕草に胸の辺りが熱くなり、慌てて右手を当てた。
彼女のその仕草とこちらに向ける視線に恥ずかしくなり、「何だよ」と笑いながら口にして何とか誤魔化した。
「その・・・
今日は、お前に・・・
相談があるんだ」
小さく途切れ途切れに言う言葉は、今度は色っぽく聞こえ余計に恥ずかしくなってきてしまった。
胸に当てていた右手で頭を掻き、何とか自分の中に芽生えている感情を振り払う。
「分かったから。分かったら、その格好止めろよ。
なんか、すげえ緊張すんじゃん」
下を向き、目を力強く閉じる。
どうして緊張するのかは分からないけど、こんな自分が情けないということだけは分かった。
「俺が落ちこぼれから宮ノ沢になった日ね」
料理を箸につまみ、口に運びながら話す。
口に入れると熱さが広がり、慌てて中で冷まそうと空気を入れ込む。
十分に冷ましたところで喉へと押し込むと、彼女があれだけお薦めするだけあって確かに美味かった。
「何だよ、それ」
「だって、そうだろ。
それまでは落ちこぼれって呼んでいたのに、あのときからお前は俺のことを宮ノ沢って呼ぶようになったじゃん」
「そりゃ、確かにあのときから俺のなかでお前を見る目は変わったから・・・あっ」
彼女は両肘をテーブルにつけて手を組み、右肩と右肘の間辺りに口と鼻を押し当てた。
何か変なことでも言ってしまったかのように、恥ずかしそうに顔は右斜め下に向けたまま視線だけはこちらに向けてきた。
その仕草に胸の辺りが熱くなり、慌てて右手を当てた。
彼女のその仕草とこちらに向ける視線に恥ずかしくなり、「何だよ」と笑いながら口にして何とか誤魔化した。
「その・・・
今日は、お前に・・・
相談があるんだ」
小さく途切れ途切れに言う言葉は、今度は色っぽく聞こえ余計に恥ずかしくなってきてしまった。
胸に当てていた右手で頭を掻き、何とか自分の中に芽生えている感情を振り払う。
「分かったから。分かったら、その格好止めろよ。
なんか、すげえ緊張すんじゃん」
下を向き、目を力強く閉じる。
どうして緊張するのかは分からないけど、こんな自分が情けないということだけは分かった。